佐久間勉の遺書――遺言解説【埼玉県さいたま市の行政書士】

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佐久間勉の遺書――遺言解説【埼玉県さいたま市の行政書士】

海軍軍人の佐久間勉(1879~1910)は、潜水艇訓練の事故の折に、39ページにも及ぶ遺書を残していました。
内容は、潜水艇の喪失と部下の死に対する謝罪、死に至るまで職務を全うしようとした部下に対する称賛、沈没の原因、沈没後の状況、そして、部下の遺族の救済――。
自らの死を目前にして、人はここまで冷静沈着に筆を取れるものなのか、と驚きます。
ちなみに、このエピソードは修身の教科書に『沈勇』として取り上げられたそうです。

さて、現代では、船の沈没の危機などの場合にできる特別な方式の遺言というものもあります。しかし、特別な方式ですので、そういった差し迫った状況でも一定のルールを守らなければならないわけです。
もちろん、私も行政書士としてそういった特別方式のことも学んでおります。
しかし思うのは、自らの死が突然目の前に降り掛かってきたときに、特別方式だろうがなんだろうが、ルールを守れる余裕があるのか、ということです。
正直私は、一体どんなルールだったのかすら、パニックになってしまってわからなくなってしまうのではないかと思います。
軍人というと戦争と結びついて現代では表立って評価することが難しい面もあるかもしれませんが、死の危険に冷静になれるのは、死を覚悟した軍人ならではということなのでしょうか。


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