民法891条 相続人の欠格事由――遺言・相続に関する条文解説｜行政書士さいたま新都心事務所
（相続人の欠格事由）
第八百九十一条 次に掲げる者は、相続人となることができない。
一 故意に被相続人又は相続について先順位若しくは同順位にある者を死亡するに至らせ、又は至らせようとしたために、刑に処せられた者
二 被相続人の殺害されたことを知って、これを告発せず、又は告訴しなかった者。ただし、その者に是非の弁別がないとき、又は殺害者が自己の配偶者若しくは直系血族であったときは、この限りでない。
三 詐欺又は強迫によって、被相続人が相続に関する遺言をし、撤回し、取り消し、又は変更することを妨げた者
四 詐欺又は強迫によって、被相続人に相続に関する遺言をさせ、撤回させ、取り消させ、又は変更させた者
五 相続に関する被相続人の遺言書を偽造し、変造し、破棄し、又は隠匿した者
相続人になることができない人が定められています。
これは、人を殺したり遺言を捏造したりするなど不正な手段によって遺産を相続することを禁止する趣旨のものです。
遺言書の破棄や隠匿も欠格事由にあたります。つい魔が差して、ではすみませんので覚えておきましょう。
